アスベストとは何ですか?
アスベストは、天然にできた鉱物繊維で石綿(せきめん、いしわた)とも呼ばれています。熱、摩擦、酸やアルカリにも強く、丈夫で変化しにくいという特性があることから、建築材料など様々な工業製品に使用されてきました。アスベストという名称の元はオランダ語で、英語ではアスベストス(asbestos) と言います。
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アスベストにはどのような種類がありますか?
アスベストはひとつの鉱物の名前ではなく一群の鉱物の総称です。蛇紋石系と角閃石系があります。日本で使用された代表的な石綿は、蛇紋石系の白石綿(クリソタイル)と角閃石系の茶石綿(アモサイト)、青石綿(クロシドライト)です。
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アスベストはなぜ危険なのですか?
アスベストは、ヒトの髪の毛直径よりも非常に細く、肉眼では見ることができない極めて細い繊維からなっています。空気中に飛散すると浮遊しやすく、人が吸い込むと肺胞に沈着しやすい特徴があります。一部は異物として痰の中に混ざり体外へ排出されますが、アスベストの繊維は丈夫で変化しにくいため、肺の組織に長く留まることになります。それが要因となって、肺の線維化やがんの一種である肺がん、悪性中皮腫などの病気を引き起こすことがあります。
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アスベストはなぜ使用されていたのですか?
アスベストは繊維状の構造から、糸や布に織れる、 引っ張りに強い、摩擦や磨耗に強い、熱に強い、熱や音を遮断する、薬品に強い、電気を通しにくい、細菌や湿気に強い、他の物質のとの密着性に優れている、価格が安いなどの特長があることから、その危険性が発覚するまでは優れた材料として多くの目的に使われました。日本では昭和47年(1972年)頃に最も大量に使用されました。
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アスベストはどこに使用されているのですか?
相対湿度は暖かいです
断熱材、、保温材、防音材、絶縁材等として様々な建築物に、さらに自動車や鉄道車輌のブレーキライニングやブレーキパッドとして使用されました。
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アスベストが原因で発症する病気にはどのようなものがありますか?
WHOの報告では肺線維症(じん肺)、肺がんの他、稀な腫瘍である悪性中皮腫の原因になるとされています。アスベスト繊維を吸い込んでから長い年月を経て症状が出る場合がほとんどです。
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アスベストはいつごろから使用禁止になったのですか?
日本では昭和50年(1975)にアスベストの吹き付けが禁止され、その後環境汚染の防止と健康被害の防止両面から様々な法律、規制が設けられました。含有率1%を超えるアスベストの吹き付け材も平成7年(1995)に原則禁止となりました。
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アスベスト関連の法律・規則にはどのようなものがありますか?
(1)労働安全衛生法 (2)石綿障害予防規則 (3)大気汚染防止法 (4)廃棄物処理法 (5)建築基準法の中で、アスベスト処理工事や廃棄物処理についての規則が定められています。
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アスベスト含有吹付け材とアスベスト含有成形板の違いは何ですか?
使用される現場で吹付け施工されたものをアスベスト含有吹付け材と呼んでいます。長い間には劣化することがあり、繊維が浮遊する危険性があります。アスベスト含有成形板は、工場で製造されたものですので、硬くまた強度もあり、時間が経っても劣化する可能性は低いのが特長です。
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アスベスト処理作業上の注意点は何ですか?
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基本的には、(1)作業者の健康障害の防止と(2)大気汚染の防止です。作業者については適切な呼吸用保護具(マスク)、保護衣などを着用することが義務付けられています。環境汚染についてはアスベストの飛散防止のために、作業場の隔離または養生、負圧除じん装置の使用等が規定され、さらにアスベスト廃棄物の処理についても法律で規定されています。(1)(2)ともに作業レベルにより規定が異なります。
»石綿粉じん飛散防止対策一覧
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アスベスト処理工事を行う業者には特別な資格が必要ですか?
アスベスト処理工事を行う業者に定められた資格制度はありませんが、事業者は以下の3点を実施する必要があります。(1)石綿作業主任者の選任(石綿作業主任者技能講習を修了した者の中から選ぶ)(2)労働者全員に石綿特別教育を実施 (3)特別管理産業廃棄物管理責任者の設置
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アスベスト処理工法にはどのようなものがありますか?
(1)除去工法 (2)封じ込め工法 (3)囲い込み工法の3種類があります。 どの工法を用いるかは、アスベスト材の劣化状況や建築物の運用計画を考慮して判断します。(1)除去 - アスベストを含む建材をすべて除去して建築物の一部または全部を解体するか、改修してアスベストを含まない他の材料に代えるなどの方法。(2)封じ込め - 大気へのアスベスト粉じんの排出および飛散が生じないようにしながら、アスベスト含有建材の表面あるいは内部に固化剤を浸透させるなどして、建材の損傷防止や粉じんの飛散防止を図る方法。(3)囲い込み - 大気へのアスベスト粉じんの排出および飛散が生じないようにしながら、アスベストが露出しないよう板状の材料で完全に覆うなどして、アスベストを含む建材の損傷防止や粉じんの飛散防止を図る方法。
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アスベスト処理の作業レベルとは何ですか?
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アスベスト処理工事は作業の危険度に応じ、危険性の高いほうから順に作業レベル1、2、3 に分けられています。レベル1 - 著しく発じん量が多い作業で、作業場所の隔離や高濃度の粉じん量に対応した防じんマスク、保護衣を適切に使用するなど、厳重なばく露防止対策が必要なレベル。レベル 2 - 比重が低く、発じんしやすい製品の除去作業であり、レベル1 に準じて高いばく露防止対策が必要なレベル。 レベル 3 - 発じん性が比較的低い作業で、破砕、切断等の作業においては発じんを伴うため、湿式作業を原則とし、発じんレベルに応じた防じんマスクを必要とするレベル。
»作業レベル1
»作業レベル2
»作業レベル3
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アスベスト処理作業をするための届出にはどのようなものがありますか?
作業レベル1及び2については、作業を開始する前に以下の書類の提出が義務付けられています。(1)工事計画書 (レベル1のみ) - 14日前までに所轄労働基準監督署長宛に提出 (2)特定粉じん排出等作業届出書 - 14日前までに都道府県知事宛に提出 (3)建築物解体等作業届出書 - 作業前に所轄労働基準監督署長宛に提出
»届出・提出書類
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アスベストの粉じんから作業者を守るためにはどのような呼吸用保護具が必要ですか?
国家検定に合格したマスクの使用が義務づけられています。作業レベルにより使用するマスクの仕様は異なります。例えば、厳重なばく露防止対策が必要な「作業レベル1」では全面形プレッシャデマンド形エアラインマスク、電動ファン付マスクなど高性能な呼吸用保護具が使われます。
»呼吸用保護具の選定方法
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呼吸用保護具だけで十分ですか?
石綿障害予防規則では、呼吸用保護具の他に粉じんの付着を防ぐよう加工された特殊なウェアやシューズカバーの使用を義務付けています。また、夏場の作業用に熱中症対策用品など、事業者は作業に従事する人々の健康をために最高レベルの対策を取る必要があります。
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アスベスト処理に従事する作業者に対しては特別な教育が必要ですか?
平成17年(2005)7月1日から施工された「石綿障害予防規則」により、事業者は労働者をアスベスト等が使用されている建築物等の解体等の業務に就かせる時は労働者に対して特別の教育を実施しなければならないことになりました。講習の内容には、アスベストの有害性、粉じんの発散防止、保護具の使用方法等が含まれます。
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アスベスト含有廃棄物の処理方法に関する法律・規制はありますか?
廃棄物処理法では、建築物の解体工事等に伴って生ずるアスベスト廃棄物は、工事発注者及び排出事業者である元請業者が責任を持って適正に処理するよう義務づけています。処理の方法は、アスベスト廃棄物が飛散性を有するかどうかによって異なります。
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アスベスト含有廃棄物はどのように処理すればよいですか?
吹付け石綿など飛散性を有するアスベスト廃棄物は、特別管理産業廃棄物の「廃石綿等」として収集、運搬、処分等の処理基準が定められており、環境省の「廃石綿等処理マニュアル(暫定)」に基づいて処理することが必要です。非飛散性アスベストも産業廃棄物として、他の廃棄物とは区別するよう規定があります。
»アスベスト廃棄物の処理フロー
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特別管理産業廃棄物管理責任者はどのような業務を行いますか?
特別管理産業廃棄物に係わる管理全般にわたる業務を廃棄物処理法に基づき適正に遂行することです。主な業務は以下です。
(1)特別管理産業廃棄物の排出状況の把握 (2)処理計画の立案 (3)適正な処理の確保(保管状況の確認、委託業者の選定や適正な委託の実施、管理票の交付・保管等)
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