北アルプスの立山連峰に日本初の氷河があることが分かった。
氷河とは、高山や高緯度地方など、雪線以上の地域にある万年雪がその重量によって圧縮されて生じた氷塊。低地に向かって徐々に流れ下る。形成される地形によって大きく大陸氷河(氷床)、山岳氷河(谷氷河)に分けられる(日本国語大辞典/小学館)とされている。
立山に万年雪があることは、周知の事実であったが、氷河はこれまでロシア、カムチャッカ以南の東アジアには存在しないものとされていた。日本のような温暖な地域に氷河が存在したことが確認できたのは大きな発見であるとされている。
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立山の氷河が調査され始めたのは、2009年であり、立山カルデラ砂防博物館が表層の積雪をドリルで掘って、氷体に達するまで穴を開けて多くの岩をマーキングし、その位置をGPSで測定、2010年秋に再びマーキングした岩の位置を調べ、氷体の動きを調査した。
博物館では、当時、御前沢雪系が大きいことは分かっていたが、断崖絶壁に囲まれているため危険で近づくことができず、これまで調査は行われていなかった。そこで、山岳ガイドに協力してもらい、アイスレーダーを持ち込んで調査を行ったところ、氷河として山の斜面を氷が滑り動くために十分な30メートルの厚さがあることが分かった、と報じた。
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2011年9月と10月にGPSで測定し、氷体の移動距離を測った結果、御前沢雪渓で32〜7センチの動きが確認された。
データは日本雪氷学会が検証し、4月1日に氷河と確定した。
立山連峰の主峰、雄山の東側にある御前沢雪渓で、その大きさは、長さ700メートル〜800メートル、幅200メートル、厚さは最大30メートルで、氷体としては日本最大である。
氷河は、雪氷学会が認定機関となっている。
立山連峰は、冬の降雪量が圧倒的に多く夏の気温も低いため、氷河形成の条件が整っていたものである。
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戦前に京都大学が立山に入って、雪渓が氷河である可能性を述べていた。その他様々な人が調査してきたが確認する方法がなく、最新機材を使って今回ようやく氷河の発見が可能になった。
1万年前の地球の気温が今より低かった氷河期には、日本にも多数の氷河があったことが分っていたが、今のように温暖な日本では、万年雪も溶けてしまい、残ってもその場にとどまる氷塊だけで、氷河にまで成長するものはないものと考えられていた。
自然の営みは、すごいものといわざるを得ない。
人工的に氷河を作ることなどできないだろうし、作るとしても莫大な費用がかかる。宇宙ロケットで月まで飛んだほうがより有意義で分かりやすい。
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